ワンポイント解説(Vol.2:「技術・人文知識・国際業務」とは)
在留資格は大きく2つに分けられます。
一つは日本国内での活動内容を基準に分類された「活動類型資格」
もう一つは身分や地位を基準に分類された「地位等類型資格」です。
「技術・人文知識・国際業務」(以下「技人国」)は、活動類型資格に属し、専門的な技術や知識、または外国人ならではの感性を活かした業務に従事する際に検討される在留資格です。
令和5年6月末時点では「技人国」の在留資格を持つ外国人は346,116人にのぼり、これは在留資格別の外国人数で3番目に多い数字です。
主に、ITエンジニア、マーケティング担当者、デザイナー、通訳・翻訳など、ホワイトカラーの職種で働く方々が対象となります。
この資格を取得するには、大学や大学院で学んだ内容と就職先での業務内容との関連性が重要視されます。
さらに、雇用する企業側にも厳しい審査基準があり、経営状況や給与水準など、多くの書類提出が求められます。
そのため「技人国」は日本における外国人の在留資格の中で比較的ポピュラーに見えるかもしれませんが、取得のハードルは決して低くありません。
「日本で働きたい」と考える場合、外国人本人にとって「技人国」が適切な在留資格であるかを慎重に検討する必要があります。この際、学歴や専攻科目、実務経験などをしっかり確認してください。
※本シリーズは鈴木恵行政書士が執筆、大北晋也行政書士が編集及びチェックをしております
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