理由書、説明書は自分の言葉で!
2024年12月9日、フリーアナウンサーの小倉智昭さんが亡くなりました。
訃報に伴い、数多くの関係者からコメントが出ていました。
その中で引っかかったのが、現フリーアナウンサーの中野美奈子さんのコメントです。
小倉さんは「人の訃報に際し小倉さんは“ご冥福をお祈りします”は使わないとおっしゃっていました。いわゆる常套句ではなく自分の言葉で故人を送りたいと。」
自分の言葉で伝えることの重要性
これは在留資格の取得(変更、更新(の一部))の際にも同じことが言えます。
外国人の方が在留資格を欲しい理由は、全員「日本にいたい」からです。
では、なぜ日本にいたいのか?
パートナーが日本にいて一緒に暮らしたい
日本の生活が気に入った
日本で仕事をしたい etc
さらに掘り下げると
昔、日本に留学していて、その時にパートナーと知り合い、パートナーと一緒にいたい
日本の生活は安全で、安心して生活ができる
日本のアニメに憧れて、同じようなアニメを作りたい
母国ではできないおしゃれができる
昔、オーバーステイでいたときに助けてもらった人に恩義を感じて日本が好きになった
円安の影響で土地や建物が買いやすい
母国で借金をした分の返済が必要 etc
「日本にいたい」は同じでも、その人の奥にある思いは一人ひとり違います。
行政書士の仕事は、その思いを形にすること。
母国のルールで母国語で説明をすることはできても、日本で許可を得るためには日本のルールに沿って日本語(英語でもOK)で説明することが必要になります。
形にするのは行政書士の仕事ですが、その思いは本人です。
業界には「ひな型」、「テンプレート」があります。
しかし、それではご本人の情熱が伝わりません。
入管の審査官は、平均して1年で1000件以上審査していると思います。
2023年の統計では、
在留資格認定書交付申請が799,914件
在留資格変更許可数が429,562人
在留期間更新許可人員が839,362人
これだけで入管の職員は年間200万件処理しています。
たくさんの書類を審査している審査官の目から見れば、テンプレートと本気の理由書の違いは一見してわかります。
要件を完璧にクリアしていれば、テンプレートでもOKです。
しかし、どちらか判断が分かれる場合には、どこまで本気で日本で活動(生活)したいのかを伝える必要があります。
本気度が高いか、それが審査官が前向きな評価をするか、後ろ向きな評価をするか、のわかれるところです。
上手でなくても構いません。
日本語的でなくても構いません。
まずは、自分の本気の思いを自分の言葉で語り、伝えましょう。
行政書士は、本気の思いから出た言葉を日本のルールに沿った形に直し、審査官に理解してもらえるように構成し、文書化します。
困ったら、行政書士に気楽に話してみてください。
本気の熱い思いを待ってます!
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